概要
限界メリットと似た言葉に限界効用があります。ここでは限界効用についてまとめました。
効用
効用とはある消費から得られる満足度のことです。限界メリットとの違いは、限界メリットが一つの財に対しての満足度を金額に置き換えたものであるのに対し、限界効用は消費の増加分を最小単位に切り分け「今の消費量より少し消費が増加した際にどれだけ効用が増加するか」など財に対する主観的な満足度の変化を意味します。
限界効用=効用の増加分/消費の1単位の増加分
の式で表さられます。ここでいう消費とはお金を使いものを買う以外にも飲料水を摂取することや服を着る行為なども含まれます。
*限界効用=変化に注目した概念
限界効用が大きい
消費の増加に対して、効用が都度増加することを言います。
限界効用が小さい
増加する効用が小さいことを言います。
限界効用の特徴
限界効用はプラスに動く
財を消費すれば必ず効用(満足)が得られます。満足は積み重なっていくのでプラスの動きになります。
限界効用逓減の法則
限界メリットでもあったように、満足は積み重なっていくと一つ一つの満足度が減っていきます。これを
限界効用が逓減(だんだん減る)するといい、これを限界効用逓減の法則といいます。
家計の効用最大化
限られた予算内で一番賢い買い物をするには?を考えることを家計の効用最大化といいます。
限界コスト=限界メリット
の法則が成り立っていますがここでコスト=デメリットと置き換えます。なぜならば「ドーナツを1つコストをかけて買う」=「他のスイーツを買うチャンスを失う」というデメリットにつながるのでコスト=デメリットとなります。
従って限界コスト=限界メリット=限界デメリットとなります。
限界効用逓減の法則にのっとって考えると、ドーナツの消費数が増えればトータルの効用は増加し、限界効用は減少します。
限界効用は右肩下がりの曲線になります。