概要
ゲーム理論とは、相手の出方をうかがい、価格や生産量を決める読みあいのことを言います。
ゲーム理論の前提はプレーヤーが意思決定をする際に他プレーヤーがじぶんの行動にどう対応してくるかを予測し自身に最も有利な行動を決めるということです。
戦略
プレーヤーが選択できる手のことを戦略といいます。
ペイオフ
その戦略により、手にする利益のことを言います。
ナッシュ均衡
プレーヤー双方が互いに最適な戦略を選択した状態のことです。
囚人のジレンマ
囚人のジレンマとは、ゲーム理論の有名な話です。
AさんとBさんが銀行強盗の容疑で逮捕され、別々の部屋でそれぞれ尋問を受けており、互いがなにをはなしているのかわからない状態で
Aさんが自白を迫られ黙秘している状態で警察に
「二人とも黙っていたら、懲役三年。しかし、Bさんが主犯であると自白すればAさんは無罪で、Bさんを懲役十年にします。しかし、両方が自白したら、二人とも五年の懲役になります。さてどうしますか?」
ともちかけられます。この時、ベストは「互いに黙秘をつらぬく」=協力戦略、最低は「互いを売って自白」=非協力戦略です
合理的に考えれば黙っている協力戦略を貫くことになるのですが、相手の状況がわからない、かつ、相手を売れば無罪という誘惑により非協力戦略を取らせるインセンティブ(誘因)になるというものです。
互いに協力するのがベストではありますが、互いに非協力を選択してしまう。この状態がナッシュ均衡になります。
カルテル
カルテルとは、寡占企業同士で値段を横ならびにしたり生産量を抑え、高い価格を維持しようとする、いわゆる談合のことを言います。寡占市場ではコストカットなどの努力なくして仲良く価格を下げたり生産量を抑えたりし利益を大きくします。しかし、抜け駆け=非協力的になることで自身の利益を増やせるかもしれない、と相手の思惑がわからない場合抜け駆けしてしまいたくなるという囚人のジレンマににたところがあります。
しかし、カルテルの場合は一度きりのゲームではないので、抜け駆けをすることによりそれ以降のゲームでは勝たせてもらえなくなるかもしれないという思いから、相手と協力して、勝ち負けや引き分けを繰り返すことになります。
罰の戦略
上記の場合最適な戦略は今回相手が協力するならば次回以降自身も協力などの選択を行うことを言います。
これにより、末永く付き合いをつづけ、利益を確保し続けることができます。
フォーク理論
最初から協力しゲームを繰り返し大きな利益を傍受すること
まとめ
相手が決まっており、長期的な付き合いが続く場合相手を出し抜くのではなく、協力した方が自分の時になるという考え方です。