概要
多少高くても買うものもあれば、値上がりしたら代替品をさがし乗り切るものもあります。それらを表す言葉として
需要の弾力性というものがあります。ここでは需要の弾力性とは何か。弾力性が高いものとは、また低いものとは何か
をまとめました。
需要の弾力性
モノの価格が変化した際、需要量が大きく変わるなら弾力性が高く、需要量にさほど影響がない場合は弾力性は低いと言います。
需要の価格弾力性=需要の減少幅(%)/価格の上昇幅(%)
これは、価格が1%上昇したときに需要量が何%減少するかを示しています。
例えばあるモノの価格が100円→500円へと400円増加し需要量が100→80と減った時上記の式に当てはめてみると
(100-80)/(500-100)=0.05となり、価格が1%上がると0.05%需要が減るということがわかります。
主に、弾力性が1より大きいと需要の「弾力性が高い財」となり需要曲線は緩やかなカーブを描き、逆に1より小さい場合には
「弾力性が低い財」となり需要曲線は急なカーブを描きます。
需要の弾力性が高い財
車や宝石などのぜいたく品は値段が高すぎて買わない人が多いが、割引になれば需要量が上がる為弾力性が高い財になります。
その他にも、代替え品が多いもの、例えばバターとマーガリン、ビールと発泡酒のように値上がりした際に代替えできるものがあるものは弾力性が高い財ト言えます。
需要の弾力性が低い財
生活必需品、例えば塩などは、必要不可欠で代替品もないため値上がりしても買うのやめたとはなりませんが、必要量は変わらないので安くなったとしても買い占めることはなく弾力性が低い財になります。また、専門書などはもともと需要が限られていたり用途が限定されているので、弾力性が低い財と言えます。